ネクマチヂヒオドシハナカミキリ
2019年 04月 08日
今春は真っ先に出現する紅いカミキリムシには惨敗しましたが、それに代わるとんでもない大物(実際の大きさは1センチ以下)を撮影することができました。この風変わりな和名「ネクマチヂ」は沖縄島北部大宜味村にあるネクマチヂ岳という山で最初に発見されたことにちなんでいるそうで、2001年に新種記載されています。僕が毎年追っているハナカミキリ類では最も撮影難易度が高いと思っていた種で、うわさに聞くところこの虫は日中高いところを飛び回って落ち着きがないと聞いていたので、ハナカミキリらしい花に止まっている生態写真を撮ることはまず不可能だろうと半ば諦めていましたが、毎年執念深く探していた結果、天に願いが通じたのか、探し始めてから6年目にしてやっと遭遇。しかも撮影した個体はなんと腰よりも低いアカメガシワの花に止まっているというこれまでにない絶好のシチュエーションでした。そのうえ風もないことが幸いし、ハナカミキリ類撮影で一番の問題とされる被写体ブレは少なくて済みました。新種記載から間もない頃は珍虫として扱われていたそうですが、今年の情報では場所によってけっこうな数が見れたとのこと。
それにしてもまさかのネクマチヂヒオドシハナカミキリを撮影できるとは夢にも思いませんでした。。次回は初夏のオキナワホソコバネカミキリ(通称ネキダリス)を追います
撮影機材:OLYMPUS OM-D EM-1 Mk-Ⅱ/M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro/STF-8 Twinflash