アマミクスベニカミキリ
2013年 06月 17日
[ 沖縄県国頭村 2013年6月 ]
ヤンバルの森で季節はずれの紅い昆虫に出会いました。それは見るからに有毒のオオシマカクムネベニボタルにそっくりな体型と動きでした。まさかなと思い、そっと近づいてよく見てみると、なんと今までに見たこともない紅いカミキリムシでした。アマミアカハナカミキリやアカハネムシなどと比べると、実に巧妙な擬態で、その点数を100点満点だとすると90点ではないかと思うくらい、実に良く似ていたのです。今年は春先と初夏に出現する紅いカミキリムシ2種を撮り損ねていたので、慎重に撮影しました。それにしてももうとっくに擬態のモデルとなる昆虫が出番を終えているのに、不思議なものです。自宅にかえるや否やさっそく検索。新種か!?と思っていましたが、その淡い期待は脆くも崩れ去りました。どうやらアマミクスベニカミキリという奄美大島、沖縄島固有種のようです。まあ市販の昆虫図鑑に載っていないようなマイナー種なので、今回の撮影は良い戦果だったと勝手に思っています。
<OLYMPUS E-3/ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0+EC-14 Teleconverter/TF-22 Twin Flash>