リュウキュウハグロトンボの新成虫
2013年 03月 10日
沖縄県東村 2013年3月
先日訪れた東村の渓流でリュウキュウハグロトンボの新成虫に出会いました。まだ飛び方が不安定で赤ん坊でいうハイハイのような感じでしょうか。初々しい様子でした。本種の雄は成熟すると羽の付け根がコバルトブルーの金属光沢を帯び、これが大変美しいのですが、雌は地味な黒い羽のままです。写真の個体は腹端の形からしてメスなので、成熟しても羽の色はさほど変わりません。
沖縄はやっと春らしい気候になってきました。日中は南南西のほがらかな風が吹き、春というよりは初夏の陽気。夜間の気温も暑すぎず、涼しすぎずといった感じです。昨日は最高気温が北部名護市で24℃でした。でもこの陽気もいつまで続くか分かりません。まる4年間沖縄の春を体感してきたわけですが、沖縄の3・4月はところどころ北風が強まり、急に冷え込む日もあります。ときには3月中旬で日中の最高気温が15℃までしかあがらない日もありました。それも晴天の日です。こんな気温の低い日は晴れていても昆虫たち(とくに甲虫)は動きが鈍くなり、探しに出ても空振りに終わります。今年はまだ花に集まる昆虫を撮影しきれていないので、目標の虫が活発になりはじめる3月下旬は休日と穏やかな晴れの日が重なってくれることを祈ります。
<OLYMPUS E-510/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG/内蔵ストロボ>