沖縄の冬の虫 タテオビフサヒゲボタル
2012年 11月 27日
沖縄県今帰仁村 2012年11月
沖縄には冬に入ると姿を現す昆虫が何種か知られています。そのひとつがこのタテオビフサヒゲボタルです。和名が長たらしい故に毎回その名を間違えるややこしい虫です。一応ホタルの仲間なのですが、成虫は光ることがなく、幼虫のときだけ光ります。雄成虫はトナカイの角のように発達した触角で、雌が発するフェロモンを頼りに繁殖相手を探すようです。雌は幼虫のようなイモ虫型をしているようなのですが、いまだに見たことがありません。発生時期は早い者は11月下旬頃から発生し、その後羽化した者は翌年の2月ごろまで見られるようです。去年はわざわざヤンバル(=沖縄本島北部)まで探しに行っていたのですが、なんと自宅から僅かしか離れていない獄(うたき)にも発生していることが今日わかりました。まさに灯台本暗しというやつですね。
個体によっては毛深いものもいるようです。
頭に泥をかぶった個体。蛹室から出たばかりでしょうか。
<OLYMPUS E-510/SIGMA 105mm MACRO F2.8 EX DG/内蔵ストロボ+ディフューザー>