北方からの放浪者 キタテハ秋型
2012年 10月 02日
沖縄県今帰仁村 2012年10月
今日の昼は1ヶ月ぶりに自宅に最寄のフィールドへ出かけてみました。数日前に襲来した台風の影響で、成果はあまり期待していませんでしたが、思いのほか様々な昆虫達が活動していたので被写体探しに事欠きませんでした。そして思いがけない昆虫にも出会いました。写真はタテハチョウ科のキタテハ(秋型)。本州ではごく普通に見られますが、本来沖縄はおろか南西諸島にはいない蝶です。おそらく今回の台風17号によってよその土地から運ばれてきたものかと思います。最初はこの辺りではよく見られるツマグロヒョウモンの雄だとばかり思っていたのですが、どうも飛び方が違うしヒメアカタテハにしては大きいなと思って近づいてみると本種だったので驚きました。南西諸島の最も西の地域の八重山諸島(石垣島や与那国島)でたびたび目撃されているようですが、沖縄本島では僅かなようです。関連の情報によれば北方(たぶん台風の経路からして中国方面)からの迷い蝶でどの島でも定着は確認されていないとのことです。羽を見ると、全く傷んでいなかったので、よくあの暴風域の中無傷できたなあと感心してしまいました。
羽の裏側は地味
センダングサから吸蜜
<OLYMPUS E-3/SIGMA APO Macro 150mm F2.8 EX DG HSM>