伊平屋島固有の沢蟹 イヘヤオオサワガニ
2012年 08月 22日
沖縄県伊平屋村 2012年8月
20日から2泊3日で伊平屋島へ行ってきました。自宅のある今帰仁村からフェリーに乗って1時間20分で着く、ほぼ散歩感覚で行ける島です。今回のお目当ては伊平屋島の固有種のイヘヤオオサワガニ(Geothelphusa iheya)の撮影でした。このサワガニは、以前沖縄本島に生息するオキナワオオサワガニの亜種とされていましたが、身体の一部の構造に違いが見受けられ、いつしか独立種とされたようです。実際に現物を見るのは今回が初で、本島のオオサワガニ同様大きなカニを想像していましたが、意外にもほとんどの個体が本島産よりも一回り小ぶりでした。生息地の沢では同所でカクレイワガニやベンケイガニといった種もかなりの密度で見かけたので、もしかしたら、極めて狭い生息地でこれらのカニとの占有競争をしているうち小型化したのかもしれません。
仔ガニを抱いた若い雌個体。母ガニ自体の大きさは小ぶりで、甲幅3センチほど。
今回は雄の個体を一眼レフで収めたかったのですが、滞在2日目に第一ポイントの沢を登る途中2度もハブに遭遇していたので、万が一攻撃を受けそうになったときに回避しやすいようにと、第二のポイントへはできるだけ軽装で行っていました。、そのため一番撮りやすい位置にいた立派な雄個体の写真はコンパクト機で撮影した上の1枚のみとなってしまいました。今更ながらとても残念なことをしてしまったと後悔しています。
<1枚目:RICOH CX5>
<2枚目:OLYMPUS E-3/ZUIKO DIGITAL ED50mm Macro F2.0+EC-14 Teleconverter/TF-22 Twin Flash>