日本最大級のサワガニ ヤエヤマヤマガニ
2011年 10月 30日
石垣島 10月
石垣島で山へ入ると必ずといっていいほど良く出会う大型のサワガニです。甲らの幅は大きいもので5センチほどにもなり、沖縄本島に生息する大型種オオサワガニとほぼ同じくらいです。多くのサワガニは渓流の石の下に潜り込むため甲らが薄べったいのですが、本種はやや甲らに厚みがあり、主に陸上で活動しているので、よくオカガニの仲間と間違われるようです。オカガニの仲間との大きな違いは海へ下って産卵はせず、母ガニはお腹で卵を孵化させ、仔ガニがある程度成長するまで保護します。
写真は両方とも雌で、腹部で成長した仔ガニを水辺で離すため、あちらこちらで活発に歩きまわっていました。日本最大級ではありますが、雌はそれほど大きくならないようで、雄のほうが別種かと思うくらい大きくなるようです。
雄の撮影もしてみたいと毎回思っているのですが、彼らはほとんど巣穴の周辺にいるため、近づくとすぐ穴に逃げ込み、なかなか出てきません。カニのほうが断然忍耐があるので、今回もギブアップ。目標は果たせませんでした。
側溝に溜まった水に仔ガニを離しに来た雌
<PLYMPUS E-3 /ZD ED 14-54 /内臓ストロボ/絞り優先AE>