国内最大級のコメツキムシ オオフタモンウバタマコメツキ
2011年 08月 27日
国頭村 8月
夕べはやんばるの森で国の天然記念物ヤンバルテナガコガネを一目見ようと森の奥地へ入りましたが、やはり見つけられませんでした。やんばるを長きに渡って歩いている人でもそうそうお目にかかれない代物らしいので、たかだか3年目の僕ではまず無理そうです。
オオフタモンウバタマコメツキ( Paracalais larvatus)は国内に生息するコメツキムシ科の昆虫では最大級の種です。ほとんどのコメツキムシは1センチから2センチほどの小ぶりな虫ですが、本種の体長は3センチほどもあり、分厚い体は見ごたえがあります。分布は本州から南西諸島。とても臆病な昆虫なので、脅かしたり、つかんだりすると足を引っ込めて、木屑などと同化して目立たなくなってしまいます。やんばるではこの時期比較的よく出会うのですが、撮影はまだしていなかったので、今回は虫が警戒を解いて、動き出すまでじっと待って撮影してみました。やはり足や触角が出ているほうが、生き物らしく写ります。
和名の”コメツキ”の由来はひっくり返ると、背中(胸)と腹の間の間接を曲げ、パチン!と音を立てて飛び跳ねる習性が、米をつく動作に似ていることから来ているそうです。
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