[ 沖縄県国頭村 2014年5月 ]
やっと漕ぎ着けたカラスヤンマ♀の静止しているシーン。気づかなければ接触して危うく逃げられているところでした。数ある国産大型トンボの中でこれほど羽に印象のある種類はいないでしょう。まさに憧れの昆虫です。これは♀にだけ見られる模様で♂は他種と同じく透明な羽です。見ごたえのあるトンボですが、一応沖縄本島限定のトンボというわけではなく、琉球列島の北はトカラ列島口之島から南は慶良間諸島と幅広く分布しているミナミヤンマの一亜種です。この時期は群れで飛行する姿を多く見かけますが、今年は例年より発生が遅く、少ない傾向にあるように思います。そんな中でこのような状態で出会えたのは奇跡でした。
沖縄北部はやっと亜熱帯らしい蒸した陽気が続くようになってきたなあと思われましたが、ここ4日ほどこの時期にしてはやたら冷え込みました。それもちょうどやんばるに滞在している間に限ってです。前日の予報では2日連続晴れマークだったのに、見事雨マークで風向きも北東、最低気温も23℃前後だったのが、一気に20℃を下回っていました。これは経験上珍しいパターンで、まさに狙いやがったなこのヤロウ~という感じでした。もう今回ばかりは本当に駄目かも。。と諦めていましたが、それを覆すような成果を収めることができたので、今回のやんばる滞在も決して無駄ではなかったようです。
< 1枚目:OLYMPUS E-30/ZUIKO DIGITAL ED50-200mm F2.8-3.5/FL-36R >
< 2枚目:OLYMPUS E-30/ZUIKO DIGITAL ED8mm F3.5 Fisheye+EC-14 Teleconverter/FL-36R >