フリイ岳からの眺望 吐噶喇列島口之島にて
2013年 11月 13日
11個の島から構成されるトカラ列島。そのうち7つの島が有人島です。口之島は列島では3番目に大きな島で、人口は140人、面積は13.33K㎡。これは沖縄本島那覇市の西方約30㎞に位置する離島渡嘉敷島の面積15.31K㎡に近い大きさです。まさに猫の額ほどしかない島ですが、生物相、地形などには沖縄諸島の島々にはない独特の魅力を感じます。
その口之島のロケーションの中で一番気に入っている場所がフリイ岳(標高236m)です。島の北端から飛び出すように出来た小山で、全体が背丈の低い竹藪に囲まれています。そしてこの山の頂上からは写真のように島のシンボル前岳(標高628m)を中心とした火山島の山並みを見渡すことができ、また島の玄関口西之浜港を見下ろすことができます。戦時中は旧日本軍が監視台として利用していたことがあり、島民は懸命に食料や水を兵士に運びましたが、間もなく終戦を迎え、日本が敗戦したことがわかるとこの丘を”ザンネンビラ”と呼び敗戦を悔やんだそうです。
<1枚目:OLYMPUS OM-D EM-5/ZUIKO DIGITAL ED11-22mm F2.8-3.5+MMF-3 Mountadapter>
<2枚目:OLYMPUS E-3/ZUIKO DIGITAL ED14-54mm F2.8-3.5>