トビイロサシガメ
2013年 09月 15日
[沖縄県今帰仁村 2013年9月]
いよいよ9月も半ばに差し掛かりますが、今年もヤンバルの森では目標の生き物に出会えていません。その他の秋らしい生き物には出会えていますが、ワケあって今期の投稿は控えます。
さて引き続き先日のフィールドの散策の話題です。荒地に転がる砂礫の間に目を凝らすと、なにやら細長い昆虫が這いずりまわっていたので撮影をしてみました。どうやら肉食性の仲間のトビイロサシガメのようでした。彼らは鋭く尖った口を獲物に突き刺し、毒を注入して相手を麻痺させた後に消化液を注入して体液を吸収します。その捕食行動からサシガメの仲間は英名”assassin bug"(暗殺者の虫)といわれているようです。今まで本種は樹上性とばかり思っていましたが、地表を徘徊する個体を4匹ほど見かけたので、どうやら地表を主に徘徊するタイプのようでした。捕食対象はミミズか何かでしょうか。いずれはその捕食シーンを撮影してみたいものです。
<OLYMPUS E-3/SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG/TF-22 Twinflash>