フタオビミドリトラカミキリ
2013年 05月 06日
[ 沖縄県今帰仁村 2013年5月 ]
沖縄本島北部は昨日まで3月初旬のような肌寒い陽気でしたが、今日は日中最高気温が25度前後まで上がり、やっと5月らしい日差しの強い日になりました。こんな日はうかうかしていられず、洗濯物を干すのも忘れて午前中から近所のフィールドへ出かけました。本当はこういう日こそヤンバルへ行きたいところでしたが、昨日北方の風が吹き荒れる中、無駄に名護のフィールドへ出かけてしまったので、重い機材を背負ってバイクで遠出する体力がなかったのです。そのかわりバイクで5分の場所にある行き着けのフィールドでは午前中から夕方までみっちり昆虫達にレンズを向けることができました。写真はフタオビミドリトラカミキリという小型のカミキリムシの仲間。分布は沖縄島から本州までと、沖縄のトラカミキリ類ではヨツスジトラカミキリの次くらいに分布域が広いようです。たしか16歳の夏に神奈川県の丹沢で多くの個体を見た覚えがあります。今年は何故かこのトラカミキリ系のカミキリムシに出会う機会が多いように感じます。本種はこの手の仲間では非常に警戒心が強い部類で、なかなか近寄らせてくれません。だいたい敵影を感じると、飛び立ってしまうか、落下して逃げてしまいます。小さいだけに再度見つけるのは至難の業です。今回は今までの経験をフルに生かし、細心の注意を払いながら接近し、虫が動き出しては、落ち着くまで待つことを繰り返しながら撮影に望みました。まあたかだか1センチ弱の小さな昆虫ですがその姿を捉えられたときは嬉しいもので、この日の一番の収穫でした。
<OLYMPUS E-3/ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0 MACRO+EC-14 Teleconverter/TF-22 Twinflash>