ミバエ根絶の碑とウリミバエ
2012年 11月 27日
ミバエ根絶の碑
ウリミバエ
沖縄県石垣市 2012年10月
約半世紀にわたり南西諸島において農作物に深刻な被害を及ぼしたウリミバエ。その駆除に投入された費用は総額204億円にも上ったそうです。その駆除法がどんなものだったのか気になったので調べてみると、ウィキペディアの文献によれば、飼育個体の雌に放射線を照射することによって雌を不妊化し、それを野外に放つことにより、野生個体の数を徐々に減らす方法をとったそうで、93年にその根絶は完了したとあります。写真にある碑はいかにその計画の規模が大きかったことを物語っています。しかしこの碑を見物した数時間後、バンナ岳でその騒動の張本人に出会ってしまいました。これで終わる彼らではなかったようです。
ちなみに3年前に沖縄本島北谷町にあるアメリカンビレッジの植え込みでも本種の集団が止まっているのを目撃したことがあります。当時は”まさかな”と思いましたが。。。彼らの農作物への襲来は再び起こりうるということなのでしょうか。青パパイヤが好物な身としては心配です。
※追記:すぎさくさんと湊和雄さんから頂いたコメントで、僕が目撃した個体は施設で不妊化を施されたものであることがわかりました。再発のおそれもあることから、ミバエの駆除研究はいまだ継続されているようです。
ご教授頂きましたお二方に感謝いたします。
3年前北谷町で見かけたウリミバエの集団 沖縄県北谷町 2009年7月
<1枚目:RICOH CX5><2枚目:OLYMPUS E-3/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG>
<3枚目:OLYMPUS μ790SW>