オキナワマドボタルの幼虫
2012年 01月 06日
大宜味村 2012年1月
昨日に引き続き、夜の石灰岩地帯の森で出会った生き物ネタです。山道を上っている最中思い立って、ヘッドライトの灯かりを消してみました。するとあちらこちらの落ち葉の上や低木の葉で何かが光っていました。正体はオキナワマドボタルの幼虫です。普通よく知られているホタルは幼虫が水中で生活をしていますが、それはごく一部のホタルで、大半のホタルの幼虫はこのように陸上で生活し、カタツムリを捕食しているそうです。石灰岩地帯には餌となるカタツムリが多いためか、この虫も耕作地帯やヤンバルの原生林より数が多い気がしました。捕まえたり、脅かしたりすると2枚目のように体を硬くして死んだフリをします。そしてさらに興味深い行動があります。なんと頭を亀のように体の中に引っ込めてしまうのです。これは今回初めて知りました。やはり頭は一番守るべき箇所だから隠すのでしょうか。この虫もよく観察してみるとなかなか面白いなと思いました。
このホタルの成虫は雌雄で形態が異なるようで、雄は普通のホタルらしい姿なのですが、雌は幼虫のようなイモムシ型なのだそうです。この種に限らず、南西諸島に生息するホタルで何種類かは雌雄が違う形態をしているようです。
一度疑死モードになるとなかなか動き出しません。動き出すまで根競べしましたが、負けました(×~×;)
よく見ると頭部を胸部の中にしまい込んでいます。
成虫。 2010年4月 本部町
<OLYMPUS E-510/ZUIKO DIGITAL 50mm Macro F2.0 +EC-14 Teleconverter/FL-BKM3+FL-36R×2+内臓ストロボ+自作ディフューザー/絞り優先AE>
<4枚目:OLYMPUS E-510/SIGMA EX DG105mm Macro F2.8/内臓ストロボ+Kenko 影とり/絞り優先AE>