知られざる奇怪な生物 アカザトウムシの一種
2012年 01月 06日
大宜味村 1月
昨日の晩は久々の夜の森散策。さすがにこの時期はバイクで夜な夜なヤンバルまで行くのは厳しいので、今回は大宜味村にしました。真冬とはいえこの時期も何かと森は賑やかで、足元に様々な生き物を見つけることができました。その1投目がコレ。。一瞬なんじゃこりゃー!!と思ってしまう人は少なくないはず。これはフタモンアカザトウムシというザトウムシの仲間で、一説によると限りなくクモに近いダニの仲間なんだそうです。大きさは大きくても1センチほどで小さな生き物です。普通多くのザトウムシの仲間は胴体からハリガネのような長い足が伸びているだけのシンプルな姿ですが、このアカザトウムシの仲間はその中でも変わり者のようで、口の側にある鋏角という突起が鎌状に発達して、獲物となる小昆虫などを捕らえられるようになっています。逆さまにして見ると、黄色い斑紋が目のように見え、タコのようです。実際の目は黄色い斑紋の間にちょこんと1対あります。なんとも風変わりな生き物ですが、本州にかけても分布していて、朽ちた倒木などをひっくり返すと、数匹見られたりします。僕は8年前神奈川県鎌倉市のハイキングコースで初めて遭遇しました。
分かりづらいですが、先端が鎌状になっています。
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